2020年通期のエアバスとボーイングの航空機納入数が発表され、それぞれ566機(前年比34%減)、157機(同59%減)となりました。
2020年は、新型コロナによる移動制限や渡航自粛によって、エアライン業界は未曽有の大打撃を受けました。航空機産業においても生産が大幅に落ち込みましたが、納入機数は、2020年4月を境に底を打ち、回復傾向にあります。
また、事故の影響で運航停止となっていた737MAXの納入が、2020年12月に、1年9か月ぶりに再開されたことで、納入機数の回復がより鮮明になりました。
航空需要の本格回復は、新型コロナ収束を待つほかないですが、2020年後半の納入機数の推移は、明るい見通しを感じさせるものとなりました。
2020年末時点での受注残数(未納入数)は11,407機と、いまだ高水準を維持しており、航空機に対する中長期需要は堅調さを保っています。