~ 航空機部品のものづくりノウハウを活用して、「もっと儲かる工場」の実現を目指す ~

株式会社エヌブリッジ(名古屋市、上田晋作社長)は、金属加工工場の機械稼働データと作業者位置データの両方を、すべて自動で収集・分析し、工場の稼働パフォーマンスを診断するウェブシステム「工場診断オンライン」のサービス提供を開始した。

「工場診断オンライン」は、日本全国に8万社超あり、400万人超*が従事する金属加工業の企業向けに、生産性向上を妨げる作業者の行動や機械の稼働計画の問題を特定して、「もっと儲かる工場」の実現を支援するDX・IoTツール。当初のフィージビリティ・スタディ開始(2020年5月)から3年余りの歳月をかけてエヌブリッジが開発し、今般サービスとしての提供開始に至ったもの。工場のデータを収集・分析してリアルタイムで工場のパフォーマンスや問題点を把握できるIoT機能に加え、収集したデータに基づきこれまで人手を介して作成することが多かった「作業日報」を出力したり、「評価レポート」を発行したりすることができる、いわゆるDX機能を併せ持っており、工場の生産性向上を、ビッグデータ分析とデジタル化の両面からサポートする。

エヌブリッジは、航空機産業の中でも特に厳しい生産工程管理が要求される航空エンジン分野への参入を目指す中小企業を生産技術人材の育成や生産現場の革新を通じて支援する、航空機産業のプロフェッショナル企業であり、「工場診断オンライン」の開発に当たっては、航空機のものづくりで求められる「プロセス管理」のノウハウを活用した工夫を重ねた。

すでに航空エンジン産業の主力サプライヤーである、株式会社光製作所小牧工場(愛知県小牧市)と旭金属工業株式会社岐阜安八工場(岐阜県安八郡)を始め5社が「工場診断オンライン」の導入を開始した。「工場診断オンライン」は、航空機産業に従事する企業だけでなく、機械設備と機械作業者を有し、生産性向上を目指す、金属加工企業を対象に、広く効果が期待されるものであり、サービス提供開始1年目に100社での導入を見込む。

人手不足や材料高騰の現環境下において、製造業におけるDX(デジタル化)やIoT(データ活用)は喫緊の課題であり、政府の重点施策となっている一方、「投資負担」や「担当者不足」などのハードルから、とくに中小企業において導入が思うように進んでいない状況がある**。エヌブリッジでは、「工場診断オンライン」の利用に必要なハードウェアおよびソフトウェアの両方を自社で開発しており、中小企業にも導入しやすい価格(工場全体49,800円/月~)を設定し、導入や運用を全面的にサポートする。

会社設立時(2015年6月)より、中小製造業の支援を主業としてきたエヌブリッジは、「工場診断オンライン」のリリースを機に、航空分野に留まらず、広く日本の中小ものづくり企業の活性化を図るとともに、日本の製造業の革新を担っていく。

「工場診断オンライン」を導入した株式会社光製作所・藤本康之小牧工場長の話

(コロナ後の)航空機産業の需要拡大に対応すべく、デジタル技術を活用した「工場診断オンライン」を導入しました。機械稼働と作業者の動向を併せて分析することで、工場の運営状況を正確に把握することができ、効率的な生産体制を追求するのに役立っています。また、本ツールにより、作業者の日ごろの頑張りを改めて実感しています。 

出所:*令和3年経済センサス、**令和3年版情報通信白書

「工場診断オンライン」ウェブサイト

https://kojoshindan.com

運営会社概要

会社名:株式会社エヌブリッジ

代表者:代表取締役社長 上田 晋作

設立:2015年6月

本社所在地:〒461-0004愛知県名古屋市東区葵1-26-8葵ビル6階

資本金:1,000万円

サービス内容:航空エンジン産業への参入支援。以下サービスの提供。

・航空エンジン参入体験プログラム「トライアル・ミッション001」

・航空エンジン参入挑戦プログラム

・儲かる工場化のためのDX・IoTシステム「工場診断オンライン」

ウェブサイト:https://nbridge.jp