2024年末時点のボーイングとエアバスの航空機受注残数が合わせて14,253機となりました。これは、前年(2023年)末の受注残数(14,224機)をわずかながら上回り、両社の民間航空機の合計受注残数(年末ベース)として、過去最高を更新したことになります。
すでに多くの受注残を抱えているため、2024年の純受注数は1,143機と、2022年と2023年の純受注数(1,628機、3,670機)を下回ったものの、737MAXの品質問題やストライキの影響で、2024年のボーイングの納入機数が落ち込んだこと(前年比34%減)で、このたびの受注残の積み増しとなったものです。
2024年のボーイングとエアバスの航空機納入数は1,114機で、これをベースにすると、受注残数は「12.8年分」を抱える状況となりました。増産へのプレッシャーがますます強まっており、日本の航空機産業が果たす役割が高まっています。

